コンタクトレンズは、放射線治療機器や透析機器と同じ、高度管理医療機器に分類されています。正しい方法で入手しないと健康を害することもあり、注意が必要です。この記事では、初めてコンタクトを買うときの流れ、初めてのコンタクトで知っておきたいことなどについて詳しく解説していきます。
初めてコンタクトを買う時の流れ
初めてコンタクトを買う時は、まずは眼科で処方箋(装用指示書)をもらい、処方箋を販売店に持っていき購入しましょう。では、眼科で実際にどのようなことを行なって処方箋をもらうのか、コンタクトの販売店はどういったところに行けばいいのか、オンラインでも買えるのか、詳しく解説します。
①眼科で処方箋をもらう
初めてコンタクトを購入する際は、まずは自分に合うコンタクトを知るために、眼科で処方箋(装用指示書)をもらいます。また、多くのコンタクト販売店では、処方箋(装用指示書)の提出を義務としているため、そういった意味でも、コンタクトの購入の前には装用指示書をもらうことが必要です。
自分にあっていないコンタクトを装用すると目の疲れや障害につながることもあります。また、コンタクトとメガネでは度数も異なるため注意が必要です。さらに、コンタクトには、度数以外にも大きさやカーブの度合いなどの様々な指標があるため、眼科で検査を受けて自分にあった適切なコンタクトのレンズデータを調べてもらいましょう。
眼科を受診する
初めて眼科を受診する場合は、さまざまな検査をするため、終了までに2時間程度かかることがあります。時間に余裕のある日を選んで予約しましょう。
予約の際は、コンタクトを購入するための検査を受けたい旨を伝えておくと良いです。また、眼科で検査を受けた後にコンタクトの処方を受けたい場合は、コンタクトの取り扱いがある眼科を選ぶようにしましょう。もし希望のコンタクトがある場合は、そのコンタクトの取り扱いがあるかどうかも事前に確認しておくとよいです。
眼科の受診料
眼科では、受診料(初診料・再診料)と検査料が必要です。3割負担の場合の費用相場は、初診で料が1,100~1,600円程度、再診で料が400~900円程度となります。また、コンタクトの購入には別途費用がかかります。
コンタクトを始める際の費用については以下の記事で詳しく紹介しているので、気になる方はぜひご参照ください。
コンタクトを始める際の眼科受診~購入にかかる費用とは?眼科に行くべき理由も紹介!当日の持ち物
眼科を受診するときは、健康保険証、お金、メガネを使っている人はメガネを持参してください。コンタクトの検査料金は保険適用となるため、健康保険証が必須です。忘れると全額自己負担になることがあるため注意してください。
検査を受ける
眼科での基本的な検査内容は以下の通りです。
- 問診:目の症状や既往歴、内服薬の有無、コンタクトレンズの使用頻度などを確認します。
- 一般的な視力検査:視力を測り、どの程度遠くが見えるのかを測定します。
- 眼圧測定:眼圧(目の中から外側にかかる圧力)を測定します。この検査では、緑内障のリスクなどが確認できます。
- 屈折度測定:目に光を当て、目のカーブ具合や左右の目の距離、乱視の有無などを調べます。
- 診察:コンタクトを装用可能な目の状態かどうか、傷の有無や、角膜などの異常はないかなどを医師が診察します。
コンタクトの選定
検査の結果をもとにコンタクトの種類を選びます。その際、実際にコンタクトをフィッティングして、つけ心地や、レンズと目の形が合っているかどうかの確認をしたり、使用頻度や費用なども加味したりして、コンタクトの種類を最終決定します。
また、普段メイクをしている人は、油汚れに強いレンズを選ぶなどのポイントもあるので、気になることがあれば医師に相談しながら決めましょう。
装用練習、確認
コンタクトが決まったら、医師、もしくはスタッフから指導を受けながら装用練習を行います。装着したら目のカーブとレンズのカーブが合っているかなどを調べ、レンズをつけた状態で視力検査を行い、問題ないかの確認や調整を行います。
なお、装用練習ではなかなか外すことができない方が多く、時間がかかることがあります。
取り扱い方や注意事項の説明を受ける
最後に、コンタクトレンズの取り扱い方法や注意点について説明を受けることが一般的です。大事なことなのでよく聞いておきましょう。代表的な注意点として、清潔な手で取り扱う、コンタクトをしながらの睡眠をしてはいけない、専用のケア用品でケアするといったポイントがあります。
処方箋(装用指示書)をもらう
検査や装用練習などが終わったら、会計時に処方箋(装用指示書)を受け取ります。処方箋(装用指示書)装用指示書の詳細は以下の記事で紹介しています。
コンタクトの購入には処方箋が必要?その内容・もらう方法・費用とは?②販売店でコンタクトを購入する
コンタクトの販売店は主に眼科併設店(実店舗)、ネット通販があります。ここでは、販売店ごとのコンタクトの購入方法について見ていきましょう。
眼科併設店
眼科にコンタクト販売店が併設されている場合は、受診後そのままコンタクトを購入できます。2回目以降も眼科で定期検査を受けてから処方箋(装用指示書)を発行してもらい、購入することができるため、すぐに入手できるというメリットがあります。
ネット通販
度数やレンズデータがすでに分かっている場合は、ネット通販で購入も可能です。注文の翌日~3日程度で届くことが多いです。また、処方箋(装用指示書)の提出が求められることがあり、その場合はスマホなどで撮影したものをアップロードすることが一般的です。
ネット通販のメリットとしては
- お店に行かなくてもいつでもどこでも買える
- 在庫切れのリスクが低い
- 店舗で買うより安い傾向がある
- 定期購入のサービスがある場合は毎回注文する必要がない
といった点などが挙げられます。
一方デメリットとしては、
- 配送中の破損リスク
- 実際につけて試すことができない
- 目のトラブルに気づくのが遅れる
といった点が挙げられます。ネット通販で購入する際は、眼科で装用確認をしておき、必ず定期検査を受けるようにしましょう。
2回目のコンタクトの買い方
2回目のコンタクトの買い方は、初めて買う場合とは少し異なります。特に、定期検査や再度処方箋(装用指示書)が必要になる場合などの注意点について解説します。
初回と同じものを買う場合は検査の必要なし
初回購入時から3ヶ月以内で、前回と同じコンタクトを購入する場合は、眼科の受診や再検査は不要です。ただし、見えづらいなどの自覚症状がある場合は、視力検査などが必要となるため、早めに眼科を受診しましょう。
また、3ヶ月に1度は定期検査を受けたほうがよいとされているため、初回購入時から3ヶ月経過している場合には、眼科で定期検査を受けた上で購入するようにしましょう。
度数や種類を変更する場合や目に異常がある場合は再度処方箋が必要
度数や種類の変更を希望する場合、あるいは目に何らかの異常がある場合などは再度受診して処方箋(装用指示書)をもらうようにしましょう。その場合は、初回の検査と同じように、詳しい検査やコンタクトの種類の選定、装用確認などを行うことが一般的です。
また、処方箋(装用指示書)には有効期限があり、短いと1~3ヶ月程度のものもあります。有効期限が切れている場合、処方箋(装用指示書)の提出が義務付けられている店舗では購入できないため、再度受診して処方箋(装用指示書)をもらう必要があります。
初めてのコンタクトで知っておきたいこと
最後に、初めてコンタクトをつけるという方のために、知っておきたい基礎知識をお伝えします。
コンタクトの種類
コンタクトは、ソフトコンタクトとハードコンタクトの大きく2種類に分けることができます。名前の通りソフトコンタクトはやわらかく、ハードコンタクトはかたいのが特徴。そのため、ソフトコンタクトのほうが装着に慣れるのが早いと言われています。
また、使用期間も異なります。ソフトコンタクトはワンデー(1日使い捨て)、ツーウィーク(2週間で交換)、ワンマンス(1ヶ月で交換)などのタイプがありますが、ハードコンタクトは2~3年同じものを使います。使い捨てや、短期間で交換するようなものはありません。
眼科に行かずにコンタクトを買うことはできる?
初めてコンタクトを買う時は、必ず眼科に行き、検査を受けましょう。というのも、コンタクトの度数は視力検査の結果から導き出すことはできず、メガネの度数とも異なるケースがあるためです。
また、度数以外にもサイズなど、自分に合ったコンタクトをさまざまな角度から調べなければなりません。そのため、眼科に行かずに自己判断で適当に買うのはやめましょう。
はじめは長時間つけてはいけない
初めてコンタクトをつける場合は、1週間ほど時間をかけて、少しずつつける時間をながくしていきます。初日は6時間くらいが限度となるので注意しましょう。
具体的なスケジュールについては、医師に確認してください。
正しく付け外しを行い、適切にケアすることが重要
コンタクトは、正しく使わないと目のトラブルにつながることがあります。初めての時は、通常は眼科で装用練習が行われるので、そのときに正しいつけ外しの方法をしっかり確認しましょう。
また、使い捨てではないタイプのものは、毎日レンズケアを行う必要があります。洗浄、すすぎ、消毒といった手順を確認し、きちんと実施することが大事です。
コンタクトは何歳でもつけられる?
「コンタクトは〇歳からつけられる」といった明確な決まりはありません。ただ、つけ外しがやや難しかったり、洗浄や消毒といったお手入れが必要だったりするため、ある程度自己管理ができる年齢になってからのほうがよいでしょう。
痛みや異常があればすぐに眼科へ
コンタクトの使い方が適切でないと、目に傷がついたり、細菌が感染したりして、眼障害につながることがあります。痛みや異常を感じたら、コンタクトをつけるのをやめ、すぐに眼科に行きましょう。
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コンタクトレンズを安全にご使用いただくために
- 眼科医より処方、指示を受け、それをお守りください。
- 製品に添付されている使用者向け添付文書を必ず読み、熟知ください。
- 装用時間、装用サイクルをお守りください。
- 取扱方法等を守り正しくご使用ください。
- 定期検査を少なくとも年に1回以上お受けください。
- 眼科医の処方、指示に基づき購入するよう努めてください。
- 少しでも異常を感じたら直ちに装用を中止し、眼科医の検査をお受けください。
- 破損等の不具合があるレンズは絶対に使用しないこと