コンタクトを正しく外さないと、目やレンズに傷がついたり、上手く外せなかったりすることがあります。そこでこの記事ではコンタクトの正しい外し方を詳しく解説!裏ワザや外せない原因も詳しく解説するので、最後までお読みください。
コンタクトの正しい外し方
まずはソフトコンタクトとハードコンタクトの正しい外し方について、それぞれご紹介します。
- 手を洗って清潔にする
- あごを引いて上目使いにする
- 利き手を下まぶたのまつげの根元、利き手でないほうの手を上まぶたのまつげの根元にそえ、両手で大きくまぶたを開く
- レンズを利き手の人差し指でゆっくりと下げ、黒目の半分より下にレンズを下げる
- 人差し指で4時の方向、親指で8時の方向をつまむ
- コンタクトを押し上げるように、指を真ん中に寄せる
ハードコンタクトの外し方
- 手を洗って清潔にする
- 目をコンタクトよりも大きく開ける
- 右目なら右手、左目なら左手の人差し指を目尻よりも少し内側にあてる
- 人差し指で、目尻を耳側に少し斜め上にひっぱる
- まばたきをする
このような手順でコンタクトが自然と外れます。外れたコンタクトは落ちてくるので、もう片方の手でコンタクトを受け止めましょう。
なお、下記のような外し方もあるのでやりやすい方法を試してみてください。
- 手を洗って清潔にする
- まぶたの上下にそれぞれ人差し指をおく
- コンタクトを下まぶたで軽く押さえる
- コンタクトのふちを、上まぶたの先端でひっかける
コンタクトの外し方の基本・注意点
続いて基本的な注意事項をご紹介します。コンタクトに慣れている方も、自分のやり方が本当に適切なのか確認してみてください。
鏡を見て外す
コンタクトを外すときは必ず鏡を見ましょう。鏡を見ないと、変なところを触ってしまったり、コンタクトの位置を正確に把握できなかったりすることがあります。
また、上目づかいをしないと上手く外すことはできません。置き鏡などを使う場合は目の高さに鏡を置きましょう。
爪は短い方がよい
爪で目やコンタクトを傷つけることがあるため、爪はいつも短くしておくのがおすすめです
後半では、長い爪でコンタクトを外す方法もご紹介しています。
手を清潔にしてから外す
コンタクトを触るときは石けんで手を洗い、よくすすいでからにしましょう。手が汚れているとコンタクトの汚れの原因となったり、目に悪影響を及ぼしたりすることがあります。
手をしっかり乾かしてから外す
手が濡れたままだとすべってコンタクトが外せないことがあります。しっかり手をふいてから外しましょう。
黒目にのった状態で外さない
外すときは、必ずコンタクトを黒目の半分より下に下げてから外しましょう。黒目には神経が密集しているので、触れると痛みを感じやすいです。また、黒目の部分には角膜があり、傷がつくと眼障害などにつながることがあり危険です。
さらに、黒目と白目の境目にはやや段差があるため、ずらすとコンタクトが浮いて外しやすくなるというメリットもあります。
指をV字にして、爪を立てずにつまむ
コンタクトをつまむときは、利き手の親指と人差し指の腹をつけてV字にしてつまみましょう。指先を上に向けた状態のままつまむと、よりつまみやすいです。このとき、爪を立てないように気をつけましょう。
外すときは引っ張らない
つまんだら、押し上げるように外しましょう。無理に引っ張ると上手く外れないことが多いです。
メイク落としはコンタクトを外してから
コンタクトをつけたままメイクを落とすと、お化粧の成分がコンタクトについて取れなくなることがあります。コンタクトを外してからメイクを落としましょう。
コンタクトの外し方のコツ・裏ワザ
ここまででコンタクトの基本的な外し方をご紹介しましたが、正しい方法を行ってもコンタクトが取れないこともあります。そんなときのコツや裏ワザを見ていきましょう。
コンタクトが動かないときは目薬を使う
ソフト、ハードともに、コンタクトが黒目の上から動かないときは、乾燥している可能性が高いです。無理やり動かそうとすると角膜が傷つく原因になるので避けてください。
そんなときは目薬をさし、水分を与えてから動かすのがおすすめです。このとき、普通の目薬ではなく、人工涙液やコンタクト用の目薬を使ってください。
人工涙液とは、涙の成分に近い性質を持った目薬で、コンタクトが変質する恐れが少ないものです。
水をはった洗面器でまばたきする
目薬がないときは洗面器に水をはって顔をつけ、ゆっくり何度かまばたきしましょう。こうすることでコンタクトが動きやすくなるので、動くようになってから通常の手順で外します。
ただし、ソフトコンタクトは水道水につけるとコンタクトの変質につながる恐れがあります。そのため、この方法でコンタクトを取ったときは、コンタクトは処分してください。
目を温める
目を温めることで外れるケースもあります。蒸しタオルを使ったり、手で目を覆ったりしてからコンタクトを動かしてみましょう。
手を濡らすのもアリ
指を濡らすことで逆にコンタクトが外れやすくなることもあります。いろいろな方法を試してみてください。
ハードコンタクトは専用の器具を使う
ハードコンタクトを外す専用器具があります。先端に吸盤がついている器具で、吸盤がコンタクトに触れると、吸盤にコンタクトが張り付いて簡単に外すことができます。
コンタクトの真ん中あたりに吸盤を押し当て、少し引くようにしてコンタクトを外すと上手に外れます。
コンタクトが外れない原因は?
最後にコンタクトが外れない原因も確認しておきましょう。
乾燥している
コンタクトが外れない原因の多くは乾燥によって、目にコンタクトが張り付いているためだと言われています。そのため、目にコンタクトがはり付いているようなときは、目薬(人工涙液)をさしてうるおいを与えてから動かしてください。これは、ハードコンタクトも同様です。
コンタクトを長時間つけている
装用時間を守らず長時間付けていると、外れなくなることがあります。特にコンタクトをつけたまま寝ると、まぶたでコンタクトが押し付けられて、コンタクトが目にはりついて取れなくなることがあるため注意しましょう。
手が濡れてすべっている
手がぬれているとすべって外せないため、手をしっかりふいてから外しましょう。
コンタクトがズレている
コンタクトが黒目からずれていると探すのが困難になります。そんなときは、コンタクトがずれているのとは反対側に目を動かし、まぶたをおさえて目を元に戻すとズレが戻ります。
白目の上にコンタクトが戻ったら、指の腹を使って黒目までゆっくり移動し、通常の手順で外しましょう。
見つからない場合は第三者に診てもらうか、眼科を受診してください。なお、目の構造的に、コンタクトが目の真裏に入り込むようなことはありません。
コンタクトの外し方に関するQ&A
怖くない外し方は?
コンタクトを黒目からずらしましょう。
黒目にのせたまま外そうとすると視界が指でおおわれ、恐怖感も増します。軽く上目遣いにして黒目からコンタクトを下にずらすことで、指の位置がややズレるので、恐怖感が緩和されるでしょう。
爪が長い・ネイルやスカルプをしている場合は?
できれば爪は短い方がよいです。
ただ、一番大事なのは爪が目にあたらないように注意すること。親指と人差し指の腹を黒目を時計に見立て、3時と9時のあたりをつまむと爪が目に当たらずに取れるでしょう。
難しい場合は後述する専用器具を使う方法もあります。
マツエクをしているときの外し方は?
まつエクをしていると、まつげが増えることでコンタクトを外しにくくなることがあります。いつもより目を大きく開けて外しましょう。
埋没(二重整形)しているときの外し方は?
まぶたをいじりすぎると埋没がゆるくなることがあります。そのため、コンタクトを外すときにまぶたを引っ張りすぎないようにしましょう。また、上まぶたよりも下まぶたを引っ張るようにするのがおすすめです。
注意点などの詳細は埋没の担当医師に相談すると安心です。
お風呂で外してもいい?
コンタクトは入浴前に外しましょう。入浴中は目が乾燥するため、コンタクトが外れにくくなるためです。
指を使わない外し方はある?
専用の器具を使う方法があります。ソフトコンタクト専用の器具は、先端にシリコーンがついたピンセット状になっており、指を使わずにコンタクトを外すことができます。さらに、つけることもできる器具です。
なお、綿棒を二つ折りにして外す方法もありますが、綿棒は目やコンタクトを傷つけることがあるので避けましょう。
また、前述したように、ハードコンタクト専用の器具(吸盤がついたもの)もあります。
カラコンの外し方は?
カラコンの外し方も、基本的にソフトコンタクトレンズと同じです。ただし、パッケージや説明書に外し方の記載がある場合はその通りにしてください。
乱視用コンタクトは外すのが難しい?
乱視用コンタクトは目の中で回転しないよう、通常のコンタクトと異なるつくりをしているものがあります。そのため、指が滑って外しにくいケースがあります。
そんなときは、まばたきを何度かして涙で潤してから外しましょう。
オルソケラトロジーの外し方は?
オルソケラトロジーとは、角膜の形を変えるような形状になっているレンズです。専用のスポイトを使って外す方法、目尻を引っ張って外す方法(ハードコンタクトのような外し方)、上下のまぶたを開いて指で押さえ、上まぶたの先端ではじき出すようにレンズを外す方法などがあります。
オルソケラトロジーを使う際は、使い方も含めて医師の説明をよく聞きましょう。
コンタクトを購入するときは医療機関の受診を!
コンタクトにはさまざまな度数やサイズがあります。自分の目に合っていないと、見にくさの原因になったり、不快な症状が生じたり、目の病気につながったりすることがあります。そのため、コンタクトの購入前に医療機関を受診し、処方箋をもらうことが大事です。
ミテミィコンタクトは、医療機関の「CLINIC FOR」と提携をしています。各種検査や、オンラインでの処方箋(装用指示書)の発行を行っているため、コンタクト購入時は受診をご検討ください。
コンタクトレンズを安全にご使用いただくために
- 眼科医より処方、指示を受け、それをお守りください。
- 製品に添付されている使用者向け添付文書を必ず読み、熟知ください。
- 装用時間、装用サイクルをお守りください。
- 取扱方法等を守り正しくご使用ください。
- 定期検査を少なくとも年に1回以上お受けください。
- 眼科医の処方、指示に基づき購入するよう努めてください。
- 少しでも異常を感じたら直ちに装用を中止し、眼科医の検査をお受けください。
- 破損等の不具合があるレンズは絶対に使用しないこと