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カラコンを始めるときは眼科受診が必要?受診しないリスクも解説!

01 Aug, 2024 5227

カラコンを始めるとき、みなさんはまず何をしますか?

コンタクトを始めるときは眼科でさまざまな検査を受ける必要がありますが、眼科に行かなくてもカラコンの購入自体は可能なケースも多いです。しかし、受診せずにカラコンを使ってしまうとさまざまなリスクがあるので、眼科を受診することをおすすめします。

この記事では、カラコンを使うときの眼科受診の必要性や、受診しないリスクなどについて解説します。

カラコンを始めるときは眼科に行くべき!

カラコンを始めるときは、眼科を受診したほうがよいでしょう。まずは受診の必要性や、受診すべき理由を紹介します。

まずは、コンタクトの処方箋に記載されている数値について、詳しく説明します。

カラコンをつけるにはさまざまな数値が必要

度入りのカラコンを使う場合には、一般的な視力検査の結果や、普段使っているメガネの度数から簡単に正確かつ適切な度数を導き出せるわけではありません。乱視度数や、度数以外にも目のサイズや曲がり具合など、さまざまな数値が必要となります。これは度なしのカラコンでも同様です。

そのため、全てを正確に測定するためには受診して検査を受ける必要があります。

度なしでもよいか確認できる

⁡カラコンは度なしのものを使う方も多いですが、度なしを使いたいときも受診したほうがよいです。

⁡自分では気がつかなくても視力が下がっており、度が必要なケースもあります。そのため、検査を受けることで、本当に度なしを使ってもよいのかや、度ありのほうがよい場合は適切な度数を把握することができます。

目の健康状態を見てもらう必要がある

コンタクトは目に直接つけるものなので、カラコンをつけられる目の状態なのか、検査してもらう必要があります。

場合によってはカラコンをつけられないことがあったり、目の状態に合った形状や素材のカラコンを教えてもらえたりできる可能性もあります。

ここで目の病気が見つかれば、スムーズに治療に進むことができるのもメリットです。

カラコンは医療機器

カラコンは、「高度管理医療機器」に指定されており、適切に管理、使用しないと目に重大な障害が生じることもあります。

消費者庁の事故情報データバンクには、2016年1月から2021年7月までの約5年半の間に、コンタクトによる眼障害や事故などの情報が242件寄せられており、なかには治療に1ヶ月以上かかるようなものもあったそうです。

消費者庁も、カラーコンタクト、クリアコンタクトにかかわらず、コンタクトをつけるときはまず眼科受診することを推奨しています。

受診することで、ケア方法や適切な定期検査の頻度なども指示してもらえるというメリットがあります。

(参考) https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_054/assets/consumer_safety_cms205_210910_01.pdf

取り扱い方を教えてもらえる

眼科では、目の状態を見てもらえるだけでなく、適切な取り扱い方を教えてもらえることが一般的です。装用練習や、ケア方法の説明を受けられるため、眼科を受診することには大きなメリットがあります。

カラコン利用時に眼科を受診しないリスク

一方で、カラコン利用時に眼科を受診しないと、目のトラブルが放置されたり、適切なケアができなかったり、目にフィットしないカラコンを選んでしまったりするリスクがあります。詳しくは以下の通りです。

目のトラブルが放置される

無症状でも眼障害が発生していることがあります。受診すれば発見できたものが、受診しなければ放置されてしまうことになります。

また、そのままカラコンを使用することによって病状が悪化することもあるでしょう。

適切な使用・ケアができず、目のトラブルにつながる

前述の通り、眼科では、カラコンの適切なケア方法や扱い方も説明されます。そのため、受診せず、取り扱い方をしっかり理解しないまま使っていると、過度な長時間利用、ケア不足によるコンタクトの破損や汚れの蓄積などにつながり、目にトラブルが生じることがあります。

アレルギー症状や、角膜に傷がついて角膜炎になったり、目の痛み、充血などが生じることもあるので注意しましょう。

目にフィットせず、目のトラブルにつながる

ベースカーブ(コンタクトのカーブの曲がり具合)が目に対して大きすぎると、コンタクトがずれて目に当たってしまい、目に傷がつくなどのダメージを与えてしまいます。逆に、目に対して小さすぎると、目を圧迫して負担をかけることがあります。

このように、カラコンが目にフィットしないまま使っていると、充血、痛み、ゴロゴロした違和感などの症状が出ることもあります。

カラコンを始めるときの眼科診察の流れ

多くの眼科でコンタクトに関する検査や処方を行っているので、まずはお近くの眼科を受診しましょう。念のため、カラコンの検査をしてもらえるのか、事前に確認や予約をしておくと安心です。

眼科では、問診表に記入し、検査・診察を受け、カラコンをつけても問題ない状態なのか、適切なサイズや度数はどれなのかを調べてもらいます。

特に問題なければ処方箋(装用指示書)が発行されるので、その情報をもとにカラコンを購入しましょう。

定期検査にも通おう!

前述の通り、無症状でも眼障害が発生していることは珍しくありません。そのため、少なくとも3ヶ月に1回は定期検査を受けるとよいでしょう。できれば購入から1週間目、1ヶ月目、3ヶ月目にも検査を受けるとよいとされています。

(参考) https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-devices/qa/0002.html

カラコン使用での受診を断られることもある?

カラコンを使用したい方の受診を断る眼科や、カラコンはやめたほうがよいと言う医師もいるようです。また、そもそもカラコンを取り扱っていない眼科もあるため、受診前に問い合わせや予約しておくのがおすすめです。

カラコンを理由に眼科に行くと怒られる?

ネットやSNSでは「カラコン 眼科 怒られた」といった検索キーワードが出てくることもありますが、カラコンを理由に眼科に行っても怒られることはないでしょう。

ただし、不適切なカラコンの使い方をして、目に障害が出ている場合などは怒られるかもしれません。しかし、失明する恐れもあるため、怖がらずに早めに眼科に行くことが大事です。

コンタクトレンズを安全にご使用いただくために

  1. 眼科医より処方、指示を受け、それをお守りください。
  2. 製品に添付されている使用者向け添付文書を必ず読み、熟知ください。
  3. 装用時間、装用サイクルをお守りください。
  4. 取扱方法等を守り正しくご使用ください。
  5. 定期検査を少なくとも年に1回以上お受けください。
  6. 眼科医の処方、指示に基づき購入するよう努めてください。
  7. 少しでも異常を感じたら直ちに装用を中止し、眼科医の検査をお受けください。
  8. 破損等の不具合があるレンズは絶対に使用しないこと

監修:阿川 毅

2002年 東京医科大学卒業
2002年 東京医科大学眼科入局
2010年 蕨市立病院眼科医長
2011年 立川綜合病院眼科医長
2013年 西東京中央総合病院眼科医長
2018年 戸田中央総合病院眼科部長

専門分野:網膜硝子体疾患

資格 (専門医等):日本眼科学会眼科専門医
所属学会:日本眼科学会 日本網膜硝子体学会

参照リンク:
https://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/ganka/staff/1495.html
https://www.chuobyoin.or.jp/doctor/
%E9%98%BF%E5%B7%9D-%E6%AF%85/