ドライアイとは、涙の量が減ったり、性質が変化したりすることで涙が目の表面に均等に広がらなくなる病気です。目に傷がついたり、不快感や見えづらさを感じることにもつながります。
コンタクトをしているとドライアイのリスクが高まるため、コンタクトの選び方や使い方に注意が必要です。そこでこの記事では、コンタクトとドライアイの関係について詳しく解説します。
コンタクトをしているとドライアイになりやすい!
コンタクトをつけると涙が吸い取られたり、蒸発しやすくなったりします。そのため、涙の層が薄くなり、ドライアイや、ドライアイに近い状態になってしまいます。
なお、コンタクトによって目に異常が生じた場合は、ドライアイの症状も伴うケースが多いと言われています。
ドライアイのメカニズム
通常は目の表面は涙でうるおっています。しかし、涙が全体に行き届きにくくなると、目の表面の細胞が傷ついて乾燥するようになります。これがドライアイのメカニズムです。
コンタクト以外の原因
コンタクト以外にも、以下のようなものがドライアイの原因となります。
- まばたきが少ない、しっかりできていない
- 空気の乾燥
- 涙の異常
- ストレス
- シェーグレン症候群(本来体を守るための免疫機能が自分を攻撃する病気) など
ドライアイのセルフチェック!
以下のような症状が当てはまる場合は、ドライアイやなんらかの眼障害の可能性があります。チェックしてみましょう。
- 目が乾燥する
- 目がショボショボする
- 目に異物感や不快感がある
- 目がゴロゴロする
- 目やまぶたが重い
- 目が疲れやすい
- 目がかすむ
- 目がかゆい
- 目が赤い
- 目が充血しやすい
- 目が熱い
- 涙が出やすい
- 目やにが多い
- 光に対してまぶしさを感じやすい
- コンタクトをつけると目が痛い
- まばたきが多くなった
- 朝目が開けづらい
- 10秒以上目が開けられない
- 黒目にスマイルマーク(傷)がある
このような症状がある場合は眼科の受診も検討してください。
ドライアイ予防のためのコンタクトの選び方
ドライアイ予防のためには、どんなコンタクトを選ぶのかが大切です。
ソフトコンタクトの場合は、含水率が低い(低含水)かつ、シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトを選びましょう。低含水とは、含水率50%以下のコンタクトのことです。コンタクトに含まれる水分がもともと少ないので、コンタクトが涙を吸収しにくいです。
また、シリコーンハイドロゲル素材は低含水かつ酸素透過率が高い(コンタクトが酸素をよく通す)ので、目の負担が比較的少なく、取り込んだ水分も逃げにくいのです。
コンタクト装着時のドライアイ予防法
コンタクトをつけているときのちょっとした心がけによっても、ドライアイを予防することが可能です。詳しく見ていきましょう。
目をよく休める
読書をしているときや、パソコンやスマホを使っているときは、時々休憩をはさんで目をよく休めましょう。コンタクトをつける時間をできるだけ短くして目を休めることがポイントです。
また、蒸しタオルなどをまぶたにのせて数分ほどあたため、指で優しくマッサージするのもおすすめです。
パソコンの角度や明るさに注意する
パソコンは目よりも下にモニターがくるようにしましょう。明るすぎず暗すぎず、適度な明るさにすることも大事。
また、反射が目に負担をかけることがあるので、反射しない位置にセットしましょう。字が小さいと目が緊張するので、文字を適度に大きくするのもポイントです。
部屋を乾燥させない
加湿器をかけたり、濡れタオルを干したりして、部屋が乾燥しないようにしましょう。特に、エアコンは乾燥の大きな原因となります。風が目に直接当たらないようにすることもポイントです。
意識的にまばたきする
意識して多めにまばたきすることで涙が目に行き届き、ドライアイを防ぐことができます。そのため、しっかり目を閉じるように意識してまばたきしましょう。特にデスクワークのときはまばたきが減りやすいので注意が必要です。
人工涙液を使う
用法用量に従い、適切な回数だけ人工涙液を点眼しましょう。人工涙液とは、涙の性質に近い成分の目薬のようなものです。目薬の種類によってはコンタクトの変性の原因となるため、人工涙液またはコンタクトにも使える目薬を選びましょう。
帰宅後はコンタクトを外してケアする
コンタクトをしたまま眠ると、コンタクトが乾燥して目に張り付いてしまうことがあります。乾燥の有無にかかわらず、長時間のコンタクト装用は目の負担になるのでNG。
また、コンタクトをケアしないまま使い続けると、コンタクトがどんどん汚れていきます。汚れていると乾燥しやすくなるほか、感染症などのリスクも高まります。
そのため、帰宅したら必ずコンタクトを外し、専用の洗浄液で裏表をしっかりこすり洗いしましょう。20~30回はこすることをおすすめします。
眼科を受診してからコンタクトを使う
コンタクトにはさまざまなサイズ・度数・素材などがあります。目の健康のためには自分の目に合った適切なものをつけることが大事なので、眼科で検査を受けてからコンタクトを始めましょう。このとき、そもそもコンタクトをつけても問題ない目の状態かどうかも調べてもらえます。
また、コンタクト装着時の注意点も教えてもらえるので、しっかり理解した上で使いましょう。
なお、カラコンを使いたいときも同様に眼科受診をすることが大事です。
目に異常を感じたらまずは眼科へ!
ドライアイがひどくなると、肩こりや頭痛、集中力の低下につながることがあります。また、視力低下や、感染症などの目の病気が生じることも。
そのため、気になる症状がある場合や、目の乾き以外にも異常を感じる場合は早めに眼科を受診しましょう。
コンタクトを購入するときは医療機関の受診を!
コンタクトにはさまざまな度数やサイズがあります。自分の目に合っていないと、見にくさの原因になったり、不快な症状が生じたり、目の病気につながったりすることがあります。そのため、コンタクトの購入前に医療機関を受診し、処方箋をもらうことが大事です。
ミテミィコンタクトは、医療機関の「CLINIC FOR」と提携をしています。各種検査や、オンラインでの処方箋(装用指示書)の発行を行っているため、コンタクト購入時は受診をご検討ください。
コンタクトレンズを安全にご使用いただくために
- 眼科医より処方、指示を受け、それをお守りください。
- 製品に添付されている使用者向け添付文書を必ず読み、熟知ください。
- 装用時間、装用サイクルをお守りください。
- 取扱方法等を守り正しくご使用ください。
- 定期検査を少なくとも年に1回以上お受けください。
- 眼科医の処方、指示に基づき購入するよう努めてください。
- 少しでも異常を感じたら直ちに装用を中止し、眼科医の検査をお受けください。
- 破損等の不具合があるレンズは絶対に使用しないこと