コンタクトを外そうとしたものの、コンタクトが見当たらない!なんてことは時々ありますよね。コンタクトはいったいどこに行ってしまったのでしょうか。目の裏に入っているのでは?と不安な方もいるでしょう。
今回は、コンタクトがなくなったときの探し方や取り方などについて詳しく解説します。
コンタクトがなくなったときはどこにある?
コンタクトがなくなったときは、目の中にあるのに見つけられない場合と、目から外れてどこかに行ってしまっている場合が考えられます。ちなみに、目の裏側に入り込んでしまったのでは?と心配になる方もいると思いますが、目の構造上、その心配はありません。
それでは、それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
目の中にある
まずは目の中にあると仮定して探してみましょう。コンタクトが見つからない場合、白目のどこかについているか、眼球とまぶたの間の奥の方に入っている可能性があります。
ソフトコンタクトは二つ折りになってまぶたの奥に入り込んでいることもあるため、確認してみましょう。
目の裏に入ることはない
目の構造上、コンタクトが目の裏側に行くことはないので、過度に心配する必要がありません。まぶたの奥は袋状になっていて、それ以上裏に行かないようになっています。
外れていて目の中にはない
目の中にはなく、外に落ちている可能性もあります。落とした自覚がある場合はあまり動かず、まずは自分がいる場所の周辺を見渡してみましょう。顔や洋服などにくっついていることもあります。
また、落ちたコンタクトが見つかったら、コンタクトの状態をよく確認してください。傷ついたり、破れたり、変形したりしている場合は使わず処分しましょう。破損している場合はまだ破片が眼表面に張り付いていることもあるため、目の中も確認してください。
コンタクトがなくなったときの探し方
ここからは、目の中で見失ったとき、異物感があるとき、周りに誰かいるとき、目の中にも周辺にも見つからないときの、4つのケースごとに探し方、対処法を詳しく紹介します。
目の中で見失ったとき
目の中で見失ったときや、目の中にあるかどうかわからないときは、まず目の中にあると考えて下記のような行動をとってください。
片目を隠して見えやすさを確認する
コンタクトがなくなったのとは逆の目を手で隠してください。よく見える場合はコンタクトがしっかり黒目にのっている可能性が高いです。
見えない場合は黒目の上にはなく、白目の上にあるか、目の中にはもうないと判断することができます。
鏡を見て探す
続いて、鏡を見ながら目を左右や上下に動かしてみましょう。
コンタクトはまぶたの内側や白目にくっついていることがあり、まぶたの内側にある場合は、まぶたをめくると見つけやすいです。
ゆっくりまばたきする
目の奥のほう(まぶたの内側)で見つかった場合は、無理やり取ろうとせずにゆっくり何回かまばたきしましょう。そうすることで、元の位置に戻ってくることがあります。
目を閉じ、目を動かす
まだ元の位置に戻ってこない、または見つからない場合は、目を閉じたまま目を上下左右に動かしてみてください。涙でうるおって、元の位置に戻ってくることがあります。
異物感があるとき:逆を見る
異物感があるときは、まず鏡を見て、異物感があるのとは逆のほうを見ましょう。(目線を動かしましょう。)コンタクトが戻ってきて見つかることがあります。
周りに誰かいるとき:見てもらう
周りに誰かいる場合は、明るい場所で他の人に目の中を見てもらいましょう。ペンライトで照らすとより見やすいです。
また、壁などに頭をつけると頭が固定でき、安全です。
目の中にも周辺にもないとき:眼科に行く
目の中にも床などにもコンタクトが見当たらないときは、眼科に行きましょう。自分でやみくもにいじると目を傷つけることもあるため、無理は禁物です。
また、異物感があるときも早めに眼科に行ってください。
コンタクトが見つかった後の取り方
コンタクトが見つかったからといって、やみくもに取るのはやめましょう。特に、白目に張りついているときは、無理に外すと目が傷つくことがあるので注意が必要です。必ず黒目の上に戻してから取ってください。
ここからは、コンタクトが見つかった後の取り方と注意点を解説します。
まばたきなどで元の位置に戻してから取る
ゆっくりまばたきしたり、目を閉じて目を動かしたりすることで、元(黒目の位置)に戻ってくることがあります。黒目の上に戻ってきてから取り外しましょう。
目線を移動して元の位置に戻してから取る
まぶたの上からコンタクトのフチを優しく押さえ、コンタクトのほうに目線をゆっくり移動させます。(目を動かします。)すると、コンタクトが元の位置に戻ってくるので、戻ってきてから取り外しましょう。
なお、コンタクトの基本の外し方は以下の記事で紹介しています。
二つ折りになっている場合は注意!
二つ折りになってまぶたの奥に入ったコンタクトは、元の位置に戻りづらいです。この場合はゆっくりまばたきなどをして、コンタクトが見えるところに出てきたら、目薬(人工涙液)などで目をうるおわせ、ゆっくりつまんで取り出しましょう。
なお、ソフトコンタクトをしたまま普通の目薬をさすと、目の負担になったり、コンタクトの形状が変化してしまったりすることがあります。そのため、人工涙液(涙に近い性質を持ったもの)や、コンタクトOKの目薬を使いましょう。
水の中で目をぱちぱちする
どうしても見つからない場合は、洗面器などに水をためて顔を入れ、軽くまばたきをすると、自然にとれることがあります。
ただし、両目にコンタクトが入った状態で同時に行うと、両目からコンタクトが出てきてしまいます。そうするとコンタクトの左右がわからなくなってしまうため、片目ずつ行いましょう。
なお、ソフトコンタクトには本来水道水は使えません。コンタクトの変形、変色、水道水に存在する微生物や細菌による感染症のリスクがあるため、この方法でコンタクトを取った場合は、必ずコンタクトを処分してください。
どうしても取れない場合は眼科へ
無理にコンタクトを外すと目を傷つけることがあります。どうしても取れない場合は眼科に行きましょう。
コンタクトがなくなる原因と予防法
最後に、コンタクトがなくなってしまう原因と予防法についても見ていきましょう。
装用時間・装用方法を守る
装用時間が長すぎると、コンタクトが乾燥したり汚れたりしてズレやすくなるため、装用時間を守りましょう。
コンタクトをつけたまま寝るのもよくないありません。コンタクトがまぶたの奥の方に入り込んだり、目に張り付いてとれなくなったり、目が傷ついたりすることがあり、危険です。
また、決められた装用方法も守りましょう。
乾燥対策をする
目が乾燥すると、コンタクトが張り付いてズレやすくなります。そのため、乾燥予防のために、コンタクト用目薬をこまめに使う、まばたきを意識的に行うなどの行動を心がけてください。エアコンの風が直接当たる場所にいるのは避け、乾燥している部屋では加湿しましょう。
目に合ったコンタクトを選ぶ
コンタクトにはさまざまなサイズがあります。特に、BC(ベースカーブ、コンタクトの曲面の曲がり具合)が合わないと、コンタクトがズレてなくなることがあります。
目の大きさに対してBCが大きすぎるとズレやすくなりますが、小さすぎても異物感などがあるため、適切なサイズを眼科で測ってもらうことが大事です。
コンタクトを購入するときは医療機関の受診を!
コンタクトにはさまざまな度数やサイズがあります。自分の目に合っていないと、見にくさの原因になったり、不快な症状が生じたり、目の病気につながったりすることがあります。そのため、コンタクトの購入前に医療機関を受診し、処方箋をもらうことが大事です。
ミテミィコンタクトは、医療機関の「CLINIC FOR」と提携をしています。各種検査や、オンラインでの処方箋(装用指示書)の発行を行っているため、コンタクト購入時は受診をご検討ください。
コンタクトレンズを安全にご使用いただくために
- 眼科医より処方、指示を受け、それをお守りください。
- 製品に添付されている使用者向け添付文書を必ず読み、熟知ください。
- 装用時間、装用サイクルをお守りください。
- 取扱方法等を守り正しくご使用ください。
- 定期検査を少なくとも年に1回以上お受けください。
- 眼科医の処方、指示に基づき購入するよう努めてください。
- 少しでも異常を感じたら直ちに装用を中止し、眼科医の検査をお受けください。
- 破損等の不具合があるレンズは絶対に使用しないこと